この記事では、ウガンダ共和国にある小さな町カトウェのスラム街に住む貧しい少女フィオナが、チェスを通して成長していく様子を描いた実話物語『奇跡のチェックメイト クイーン・オブ・カトウェ』を紹介します。
最近、チェスを上達するべく励んでいる僕ですが、モチベーションを高めるためにチェスを題材にした映画を観たりしています。
せっかくなのでネタバレしない程度にあらすじを紹介したいと思います。また僕自身の感想もあわせて書きます。一応気になる方はこの記事は飛ばしてください😅
あらすじ
ウガンダ共和国のスラム街で暮らす少女フィオナは、父を亡くし、厳しい母親の元で兄弟たちとトウモロコシを売りながら貧しい生活を送っていました。
ある日、地元の子供たちの集まるチェスクラブに弟ブライアンが通っていることを知ったフィオナは興味を持ち教室を訪れます。
それをきっかけにコーチと出会ったフィオナはチェスを始めるように勧められ、次第にその魅力に夢中になっていきます。
教室の子供たちとの対局やコーチの指導によってめきめきと才能を開花させていきました。
学校対抗試合や南アフリカ大会などで数々の成績を収めたフィオナに世界大会への招待が来ます。
14歳にして最年少の国の代表としてチームを引っ張るフィオナの運命とは、、
「奇跡のチェックメイト -クイーン・オブ・カトゥエ-」予告編
映画を観た感想と見どころ
ストーリーについて
まず皆さんにお伝えしたいのはこの映画が”実話”を基に作られたものだということです。
映画の中でも出てきますが2007年から2014年ということで、つい最近のお話なんですね。
出世物語ではあるけど、スラム街の暮らしは想像できないほどに貧しく、学校に通わずに食べ物を売るなどして日銭を稼いでいます。
チェスはポーンが相手陣地の最奥に到達するとクイーンに変わるというルールがありますが、最弱の兵が最強の駒へと変わる。スラム街の少女が大きな成功を収めるまでの人生とクロスしているところが魅力です。
14歳の少女であるが故の葛藤と挫折、厳しい母やコーチ、それぞれの思いや苦悩が交錯するとても奥深いストーリーで感動しました。
チャンスをつかみ取ろうと奮闘するコーチやフィオナの想いや、現実的でシリアスな展開と世界観にいずれおとずれるハッピーエンドを予感していても胸を打たれました。
キャラクターについて
フィオナはまさに14歳の少女といった感じで母親のいうことをよく聞き、無邪気で自分自身に自信のない様子がうかがえます。
いろいろことをしたり、見たりといった経験の中で成長していく彼女の姿がこの映画の醍醐味といえます。
コーチはとても熱い思いをもった人です。自分の家族や仕事に悩みを抱えながらも子供たちの将来を案じ、熱心に向き合っていく姿に感動を禁じえません。
フィオナの母親も重要人物です。貧しい生活のなかでも深い愛情をもって家や子供たちを守っていく姿に強い母親像を見ることができます。
それだけに日々変化していくフィオナを素直に受け入れることができず、葛藤もありますが、やはり母親だということを感じさせてくれました。
そのほかにも大事なキャラクターは大勢いますが本編にて皆さんの目で確認してください😊
映画情報
キャスト
フィオナ マディナ・ナルワンガ
ロバート(コーチ) デビッド・オイェロウォ
フィオナの母 ルピタ・ニョンゴ
製作陣
監督 ミーラー・ナーイル
脚本 ウィリアム・ウィーラー、トロイ・バダー
製作 リディア・ディーン・ピルチャー、ジョン・カールズ
製作総指揮 ウィル・ワイスク
音楽 アレックス・ヘッフェス
撮影 ショーン・ボビット
編集 バリー・アレクサンダー・ブラウン
美術 ステファニー・キャロル
衣装 モボラジ・ダウォドゥ
124分 製作国 南アフリカ/アメリカ合衆国 配給 ウォルト・ディズニー 米国公開 2016年 日本劇場未公開
最後に
チェスの戦術的な要素が欲しい方へ、この映画ではチェスのルールや攻略について述べているシーンはないことをあらかじめ言っておきます🤔
映画の後のスタッフロールの映像にキャストに並んで本人が出演するサプライズ映像が入っています!
DVDをTSUTAYAで借りる方は劇中の曲のPVが特典として入っているのですが、これが絶品なのでぜひ見てください!!(特にAlicia Keys - Back to Life)
では失礼いたします!